社外CFOとは、常勤の社員(従業員)ではないが、業務委託などの契約方法で、会社のために財務や経営企画、会計などの業務を行う存在です。
コロナ禍で、飲食店や旅行業はダメージを受けましたが、IT業界は、在宅ワークなどの浸透により、業績が良く資金ニーズも旺盛です。
IPO準備企業やスタートアップ企業ではCFOがいることが、資金調達の結果を左右するほど、重要なポジションとなります。
CFOの活躍する場面とは、どんな時か?
社外CFOを活用できる場面は、どういう状況でしょうか。
外部CFOが解決できるタスクをピックアップしてみましたので、以下で紹介してみたいと思います。
会計税務のスキルのみならず、事業計画策定や予算管理、資金繰り改善など、幅広く外部CFOの活躍シーンはあります。
資金調達時における社外CFOの役割とは
シードからシリーズBまでの企業成長ステージにおいて、VCとの交渉や事業計画作成などの資料作成の役割を担います。
資本政策の決定も重要な業務と言えます。
時には、VC担当者との交渉なども担います。
投資の条件、投資契約書のレビューなども行います。
着金まで気が抜けませんので、細心の注意をもって業務にあたります。
エンジェル投資家とのやり取りにおいても、同様に着金までの役割を担います。
IPO準備における外部CFOは何をするのか?
IPO準備企業はかなりの数に上ると言われていますので、常勤のCFOを採用するのは、かなり大変な状況です。
社外CFOを活用すれば、常勤のCFOを採用ができるまで、IPO準備を進めていくことができます。
外部CFOがM&Aですること
売り手買い手問わず、相手側との条件交渉に始まり、企業の企業価値を伝えたり、専門性の高い業務をCEOに代わって代行し、交渉することができます。
バリュエーションを正しく伝えることで、高く売却できる可能性が高まります。
デリューデリジェンス(DD)時にも、調査対応であったり、書類のやり取りが必要になりますので、活躍する場面がかなりあります。
社外CFOは、資金繰りの強い味方!?
資金繰り実務や会計税務の処理の検討についても社外CFOは活躍します。
借入をするタイミングやマーケティング、社員採用、システム投資など、社外CFOは予算と資金繰りを考慮して実行することができます。
また、資金繰りの改善では、支払いサイトの変更や入金サイトの早期化などの交渉も担い、資金繰り改善もできます。
気になるCFOの採用コストと社外CFOのコスト比較
常勤のCFOを採用しようとした場合、年収で1,000万程度は必要になります。人材紹介会社に依頼した場合だと、手数利用が年収の30%~40%かかりますので、コストは高くなります。
その点、社外CFOを業務委託で依頼する場合、月額で30万~で依頼することができます。
常勤でお願いするほどではないが、CFO業務を依頼したい場合などは、社外CFOに依頼するとコストパフォーマンスが良いと言えます。
まとめ
CFOの採用コストが高く、採用にかなりの時間がかかるため、急を要する場合には、社外CFOを活用することでコストを抑えて、やりたいことを実現する手助けをしてもらえます。
常勤CFOを採用できるまでの間、外部CFOを活用して、事業を拡大していってはいかがでしょうか。