土地、建物の有効活用に保育園開設が有効

待機児童数と認可保育所開設の関係

 東京では、待機児童数が社会問題になっています。 

朝日新聞の調査ですが、表面の待機児童数以外に、隠れ待機児童というものがいます。

http://www.asahi.com/special/taikijido/

東京は隠れ待機児童も含めて、かなりの数に上ります。

保育所を作っても、隠れ待機児童が増えるという構図になりつつあります。

保育所には、認可保育所、認証保育所、認可外保育所(認可保育所以外は、認可外保育所と言います。)、企業内保育所など、様々な形態があります。

認可園に入りたいというのが、大半で、教育や保育内容に特徴のある認証保育所も人気があります。

 認可保育所というのは、東京都であれば、東京都が認可を出して、保育所運営を保育事業者に委託する形を取ります。

都と区が推薦して、審査の上で、認可を出しますので、条件はかなりきびしく、保育所になる物件は法定の二方向避難(出入口が別々の方向に2カ所が必須))、耐震性、用途、保育面積、導線の確保、避難経路の確保など、かなりの数の項目をクリアして、晴れて認可となります。

子供一人あたりの保育士数もかなり厳しくなっていて、保育士1人あたり、0歳であれば、3.3人など、事故防止の規制がされています。

とにかく、事故のないように、物件の設計の段階から、かなり細かい内容まで、チェックされます。

基準が厳しい分、認可されると、補助金が出るので、保育所の運営は安定します。

一度、認可が出れば、最低10年間は、認可園の運営をすることになります。

ここが、保育所物件の考えどころです。

土地、建物の有効活用に保育園

厳しい基準をクリアできれば、10年以上は、安定して賃料が入ります。長い期間、安定収入となるのが、魅力です。

最近、都内でマンションの一階を保育所にしている物件を見かけます。

コンビニもいいのですが、長い家賃収入を考えれば、保育所を入れるのが、安定していて、好まれています。

 今は、更地から図面を起こして、物件を建てる前の設計段階から、保育所用途で、建設する計画が主流になっています。

まず、図面を引いて、定員数などを決め、計画承認を取ります。

計画承認が取れれば、建設に入ります。実際には、とても細かい諸条件があります。

また、都内のどこでも保育所を作れるかというと、区ごとにニーズの高いエリアが決まっていて、そのエリアでないと、認可されないという現実があります。

そんなことを言っていては、いつまでも待機児童なんて減らないだろう、という気持ちもわかります。

二方向避難の取れる物件がない、あったとしても、ニーズのないエリアだった、など、認可保育所開設は、とてもハードルが高いです。

すぐに保育施設を作れないジレンマがあります。

また、保育士の規定が国と市区町村の基準と違い、ダブルスタンダードと呼ばれる問題を起こしています。市区町村の基準の方が、厳格なので、国の基準以上の手厚い保育をすることになりますが、これが、保育士不足の一因でもあります。

建物、人材、どっちもすぐに増やせないですが、認可保育所を作り、社会問題の解決に貢献するのは、土地や建物のオーナーです。

東京では、区役所が、土地オーナーに呼び掛けて、保育所開設を後押ししています。

ぜひ、土地の保育所利用を検討してみてはどうでしょうか。

当社は、保育園開設の支援をしています。ぜひ、お気軽にお問合せください。

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